見晴台学園大学では学生研修として「全国障害者問題研究会全国大会」に参加しています。今年は京都で開催され、学生たちは分科会でレポート発表をしてきました。

 今回は第39分科会 LD,ADHD,高機能自閉症の人たちの生活と発達という分科会へ「私たちの選択~『もっと学びたい!』見晴台学園大学日記2016」というタイトルでレポートを出しました。

 内容は見晴台学園大学の概要と現在の様子、卒業生を送りだしたこと、また、最後まで学生生活を満喫し、卒業後にゆっくり進路を見つけるための「研究生制度」などについて教員が報告、次に1年生4名からそれぞれ入学動機、学生生活の様子、これからやりたいことを自分の言葉で報告しました。

DSC_2007

 大勢の人の前で発表するのが初めての1年生たち。練習はしてきたものの緊張は隠しきれず不安そうでしたが、参加者の方々が真剣に彼らの言葉に耳を傾けてくださったことで、精一杯の発表をしていました。終わった後は安堵の表情。報告の最後に大学PVを見てもらいましたが、一緒にそれを見ている彼らの表情からは「見晴台学園大学ではこんな学びをしています!見てください!!」と言わんばかりの自信に満ちた表情をしているように見えました。

DSC_2012

会場や共同研究者の先生からは

・20代後半で働きたいと報告した学生に対し、「慌てないことがいい」「今、この時がこれからの豊かにしていく」

・キャリア教育が盛んに言われているが、だんだんと早期職業教育となっていてゆがんできている。そのため学校も親も学びを早回しにしがちであり、それによって子どもは追い詰められている。そう考えると見晴台学園大学は本来のキャリア教育である。

・制度に縛られていないことが大切

など貴重な意見・感想をいただきました。

 研修といえどもせっかく京都に行くのだから、一つくらい京都らしいことがしたいとみんなで考えていました。研究生のIさんが早速「るるぶ」を買ってきてくれて、いろいろ検討しましたが、なにせ暑い!神社仏閣は見たいが暑い!!少しでも涼しいお楽しみはないか探し「八つ橋作り体験」に行きました。こしあん、いちご、チョコレート3種類の味の八つ橋を作ったのですが、同じ材料で作ったにもかかわらず、出来栄えはさまざま。なかなかおもしろい体験でした。

2016-08-06 14.46.162016-08-06 15.02.33

 今回の学生研修。 1年生にとっては初の大舞台。しっかり準備をして臨みましたが、そこにたどり着くまでの道中で数々のアクシデント(電車一人だけ乗り間違え、迷子、落とし物、忘れ物、ホテルの備品持ってきてしまった……)があり、本番までに引率者は疲れ果ててしまうというおまけもありましたが、こういう経験を教訓に次の課題に取り組んでいきます。

 ≪以下学生発表資料一部抜粋≫

★(見晴台学園)専攻科を卒業する時、働く事はまだ考えていませんでした。この年齢では、働くことが早いと思っていたからです。20代の後半になったら働こうと思っています。働くための勉強をやりたいと思って入学しました。僕は、職場体験や見学などをすると思っていたけれど、どうやらちょっと違いました。大学は、教養や経験をして働く力を育てる所と言われました。大学の体験講義に出て、大学に入学して勉強に挑戦してみようかと思いました。

 講義では、「科学技術と生活」と「人間と生活」と「健康と生活」が、面白いです。特に良かったのが、「健康と生活」で織り機をする事が、楽しいです。

★見晴台学園大学に入学してから四ヶ月がたちます。初めは、友だちもいないし、どんな内容の講義か分からなくて不安でした。でも、先輩達が、いろいろ声をかけてくれたので、安心しました。

 入学する時に、ボランティア活動があると聞いて、すごく楽しみにしています。私は、以前から、ボランティア活動をやってみたいと思っていたので、ボランティア活動が出来るのが、楽しみです。実際に被災地に行って、清掃活動などをしたいです。

 家から大学まで一時間半かかり大変ですが、先生たちが、優しくて講義も丁寧に教えてくれるので毎日、大学に通うのが楽しいです。

 これから大学生活でやりたい事は、来年、大学に入ってくる後輩たちに言葉づかいなどを教えられるようになりたいです。将来、正しい言葉遣いが出来る大人になってほしいと思ったからです。

★自立訓練事業所を終了後、進学しようと思っていたけど、勉強してなくて一般大学の入試もうけられませんでした。コミュニケーション能力をつけるために見晴台学園大学に入学しました。

 大学生活はとても充実しています。一番苦労しているのはレポートです。私はキーボード入力も凄く苦手で、考えるのも苦手なので時間がかかりますが、私なり頑張っています。

★僕は学園卒業後、働くのはまだ自信がなかったので大学に入りました。大学でもっと勉強して社会のことを学びたいと思っています。みんなより遅れての入学しただけど、4年間頑張りたいです。入学が遅れたのは、学園で進路を考える時に迷っていて先生にも親にも相談できなかったからです。大学で時間を守ったり、社会のルールを勉強し、働けるようになりたいです。大人の人とも話が出来るようになって、卒業後、大学で学んだことを役立てたいです。

 レポートは家でなるべくやってくるようになり自分でも今までとは変わったなと思いました。大学での講義は学園とは違ってもっと社会に出て役にたつ勉強をしています。先生も専門の知識があり、すごいです。Y先生は実際にネパールに何度も行き、とても詳しく話をしてくれます。

 8月に福島県いわき市にボランティアにいきます。毎週金曜日に予定をたてたり、津波の被害にあったいわき市について勉強しています。ボランティア活動では人を助けれるような活動をしたいです。木のおもちゃを作ったり、子供が遊べる物を作ってプレゼントしたいです。

 今は、何かわからないときに人に聞けれなくて時間が過ぎていってしまうので4年間のうちにこれを直したいです。他にはもっと人との関わりを良くして、大きな声で話ができるように頑張りたいです。